だいぶ今さらですが、実写版リトルマーメイドの感想を書いておきたいなと思ったので久々更新です。あんまりポジティブな要素はないので、見たくないなって方は無理なさらず。あとちょっとネタバレもあります。
まず私はリトルマーメイドで育ったというくらいにはアニメ版をめちゃくちゃ見てました。家にディズニーのビデオは結構あったんですが、リトルマーメイド以外を見た記憶があんまりない。なんならⅡも同じくらい見た。小学校の図工でいっぱい人魚を描いたし、今でもTRPGで人魚モチーフのシナリオ(大体不穏)があると大体ブクマするくらいにはお世話になっている。
part of your worldがたまらなく好きで、最後の手を伸ばすシーンからラストまでの流れは見る度うっとりしてしまう。いつだかNHKのディズニー&ジブリ特番で聞いた平原綾香さんのカバーは、原曲以外で一番好きなアレンジだった。余談ですが最近やってた音楽の日のカバーは、ぜひマーメイドラグーン内のアリエルのスペースでやってほしかった。
さて話戻して、アリエルのキャストが発表された時はやっぱりびっくりしてしまい、見ないでおこうかなと思ってました。ですが歌声を聞いた時に、この声なら案外アリかもしれんと思い直して公開日を待ちました。吹替版も一応聞いたんですが、ちょっとしっくりこなかったので字幕版のみ鑑賞。ちなみに人生初の字幕版でした。
見終わった感想としては、「これリトルマーメイドの二次創作だ」でした。
(追記8/11:よくよく考えたらリトルマーメイド自体がディズニーの二次創作みたいなものだったので、三次創作ってことになるかとか思いました)
流れとしては一応アニメに沿ってましたが、ラストを変えちゃったのはなんでやろなと。まあ今の時代に合わせれば結婚以外に幸せな道もあるからってことなんでしょうけど、じゃああの二人は今後どういう関係性で一緒にいることになるんだろうと。ソウルメイトとして一定の距離を保つのか? でも一目惚れから始まってその関係性に落ち着けるもんなのか……?
というか実写版に今の時世を反映させる必要ってそもそもあるのか……?
ここらへんがひっかかって、完全再現じゃなくて二次創作だなぁと思ってしまいました。
(2024/2/22追記:偶然読んだこの記事でなるほどと思えたのでリンクを。
https://note.com/yuzuka_tecpizza/n/n3f54976b4247
良かった感想を先に。
・実写版で追加された、人間になったアリエルとエリックが親睦を深めるシーンは良かったです。エリックの部屋の構造がアリエルのとほぼ一緒だったので、ああこのふたりは鏡として捉えられたんだなと思いました。
海の世界で陸に憧れるも、父親からの理解を得られない娘。陸の世界で海の向こうにある可能性を目指すも、(義理の)母親に理解を得られない息子。
まあそりゃ惹かれ合いますよねぇ。これで結婚しないのか……そうか……。(結局そこ)
・城に迎え入れられてからの新規曲がよかった。ありがとうアラン・メンケンさん。字幕版の歌詞が素敵だったので、吹替版と差異があるようなら比べてみたい。
・トリトンはアニメをそのまま持ってきましたという感じで最高でした。特にクライマックスでの表情はぶっささりました。ちゃんと実写してたのはこの人だけなんじゃないかとも思ってしまう。
ここからはネガティブ感想です。
・under the seaでアリエルが楽しそうにコーラスしてたのは許せねぇ……解釈違いだそこは。海の世界が嫌になってるってのに、なんで歌ってるんだ。セバスチャンを騙すために渋々とかならまだしも、なんで楽しそうなんだ。わからん。
・part of your worldでアリエルが自分の宝物を見せるシーンがあったと思うんですが、その後ぽいって投げてたのも分からない。宝物なのに投げちゃうんか。
・人間になってからのアリエルの表情がちょっと物足りなかった。ほらもっとボディーランゲージ! ハッ!
・アリエルの人外感が強く出過ぎて若干引いてしまった。花を食べた時はマジかよとなりました。
あとこれは中立というか本編に関係ない感想なんですが、お姉さん達の設定をもう少しください。顔立ちからなんとなくどこの海域にいるのかは分かるけど、責務の詳細とか知りたい。
そんな感じでした。どっちかといえばノットフォーミーな結果でしたが、まあ毛嫌いするよりはいいかなという着地。お付き合いありがとうございました。